工場倉庫修繕の豆知識
長年、地域経済を支えてきた工場や倉庫。しかし、築年数が経過した建物の改修には、単なる「古くなった場所を直す」以上の複雑な壁が立ちはだかります。それが**「法規制のアップデート」**です。
近年、環境保護や防災意識の高まりにより、建築に関連する法律は非常に厳格化されています。これらを知らずに工事を進めてしまうと、工事の中断や是正勧告、最悪の場合は罰則の対象となり、事業の継続に大きな支障をきたす恐れがあります。
今回は、老朽化した工場の改修において、特に注意すべき3つの重要ポイントをプロの視点から解説します。
現在、最も注意が必要なのがアスベスト対策です。2023年10月より、一定規模以上の建築物の解体・改修工事を行う際、**「有資格者(建築物石綿含有建材調査者など)による事前調査」**が完全に義務化されました。
対象となる建物: 2006年(平成18年)9月1日以前に着工された全ての建築物は、アスベストが含まれている可能性があります。
調査の義務: 工事の規模にかかわらず、事前調査結果の報告が必要です。特に、天井の断熱材、壁材、屋根材、配管の保温材などに潜んでいるケースが多く見られます。
リスク: 調査を怠ったり、不適切な除去作業を行ったりした場合、大気汚染防止法違反として厳しい罰則が科せられます。
工場の設備を変更したり、壁を立て直してレイアウトを変えたりする場合、消防法への適合を再確認する必要があります。
自動火災報知設備とスプリンクラー: 改修によって「無窓階(窓がない階)」判定を受けたり、面積区分が変わったりすると、新たに高額な消防設備の設置が義務付けられることがあります。
避難経路の確保: レイアウト変更の結果、歩行距離(避難口までの距離)が法的な制限を超えてしまうケースが多々あります。
危険物の取り扱い: 化学物質や油類を扱う場所を改修する場合、消防署への届出や許可申請が改めて必要になることがあります。
古い工場は、建築当時は適法でも、現在の法律には合致していない「既存不適格」の状態にあることが珍しくありません。
増築・改修時の遡及(そきゅう)適用: 一定規模以上の改修や増築を行うと、建物全体を「現行の法律」に適合させなければならない(遡及適用)というルールがあります。これにより、当初の予算を大幅に超える耐震補強工事などが必要になる場合があります。
用途変更: 例えば「倉庫」として登録されている空間を「工場(作業場)」として改修する場合、用途変更の手続きが必要になり、満たすべき法規制が一段階厳しくなります。
こうした複雑な法規制を、事業者様自身で全て把握し、適切に判断するのは非常に困難です。また、設計会社と施工会社が別々の場合、設計段階で法規をクリアしていても、現場の判断で「これでは施工できない」「追加費用がかかる」といったトラブルも発生しがちです。
そこで、eフォートの出番です。
当社は、一級建築士が「設計」から「施工」までをワンストップで管理する体制をとっています。これが工場改修において大きな強みとなります。
事前調査から一貫サポート: アスベスト調査から法規チェックまで、一級建築士が責任を持って実施します。
「予算」を考慮した最適設計: 法律を守りつつも、過剰な工事にならないよう、現場を知るプロの視点で「コストと品質のベストバランス」をご提案します。
将来の事業計画を見据えた提案: 今直すだけでなく、5年後10年後のメンテナンスや、将来の拡張性まで考慮した動線計画を行い、長く有効に使える建物にします。
「古い工場の使い勝手を良くしたい」「法律的に今のままで大丈夫か不安だ」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度eフォートへご相談ください。
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